~社会福祉法人宙福祉会の取り組み~
千葉市稲毛区で保育園を運営する社会福祉法人宙福祉会(アストロ保育園グループ)では、
2023年度にキャリアパス制度と人事評価制度を導入しました。
この取り組みにより、保育士一人ひとりの頑張りが正当に評価され、
働きやすい環境が整えられつつあります。
評価制度導入の背景と課題
これまで宙福祉会では、職員に年度目標を立ててもらう制度を運用していました。
しかし、「子どもの成長」など抽象的な目標が多く、数値化や具体的な評価が難しいことが課題でした。
また、処遇改善手当とリーダー職の関係があいまいだったため、
リーダーとしての責任や役割が十分に機能していない状況が続いていました。
キャリアパス設計とその効果
キャリアパス導入にあたっては、園長・理事長・主任など7名で設計を行いました。
法人が目指す保育の方向性を確認しながら、
ステージごとのスキルや評価項目を整理していきました。
✅ 設計を通じて法人内に共通理解が生まれ、
✅ 採用時にも「どんな人が合うか」が明確に説明できるようになりました。
また、評価と昇格を連動させたことで、
職員自身が「何を頑張れば給与が上がるのか」を理解しやすくなり、
やる気と主体性が引き出されています。
評価制度の運用と工夫
評価の初年度は目標設定方式を導入しましたが、評価者が制度に慣れておらず課題が残りました。
そこで次年度からは、具体的な評価項目を用いた自己評価シートを導入。
CAN-PATHのオンライン研修やマニュアルも活用しながら、
職員全体で共通の評価基準を共有しています。
✅ 評価の透明性を高めることで、
「頑張りが正当に見られている」という実感を持てるようになりました。
職員の納得と成長がリーダーを育てる園へ
新しい評価制度では、給与体系も見直されました。
キャリアパスのステージに応じた手当の配分が明確になり、
納得のいく説明が可能になったことで、職員の理解と信頼を得ています。
また、「経験年数=リーダー適性」ではなく、
意欲や成長に応じてチャレンジできる仕組みを整えたことで、
「私もリーダーをやってみたい」という声が自然に生まれるようになっています。
宙福祉会が目指すのは、職員が自信を持ち、保育について語り合える園です。
一人ひとりの「こうなりたい」という想いを、制度と仕組みで支える環境づくりが進んでいます。
▶ 詳細なインタビューはこちら
https://www.nex-us.co.jp/interview06/